名古屋市中心部について電子住宅地図を背景図として、路線ベクトル、路線番号、状況類似区分、距離施設を重ね合わせて表示しています。表示する番号の大きさや文字の縦横比など自由に調整することができます。

　路線価を千円単位で表示し、末尾に用途地区コードを表示しています。路線価のみでなく、道路幅員や最寄駅への距離、容積率など、当該路線の属性等を最大３桁まで地図上に表示可能です。

　都市計画課で作成した都市計画基本図から用途地域を抽出して、当システムに重ね合わせました。このように、自治体の他のセクションで作成されたデータについても重ね合わせ表示し、路線価付設業務に役立てることができます。これまで変換した図形形式としては、
　　Shape形式
　　Nigmas形式
　　Dxf形式
　　国土地理院数値地図
があります。

　標準宅地の選定や価格調整にも当システムを活用します。
　　単独標準宅地
　　公示・調査地との重複標準宅地
　　基準標準宅地（最高価格地）
　など、標準宅地の属性に応じて、標準宅地のシンボルを変えて表示できます。また、標準宅地番号のみならず、標準宅地の属性情報全てについて、最大３桁まで地図上に表示可能です。

　地図画面上からのマウスクリックにより、当該路線や、状況類似、標準宅地の属性情報を確認できます。路線情報については、主要路線からの要因別格差一覧表を確認できます。

　地図画面上からのマウスクリックにより、状況類似内の路線価格分布をグラフ表示しています。状況類似内の価格分布が一目で確認できるとともに、異常値路線を検索し、地図上で確認できます。

　用途地区の区分図を状況類似の色分け機能によって表示しています。
　用途地区区分のみならず、全ての状況類似の属性に応じて任意の色を割り当て、色分け表示できます。

　価格の上昇している路線を赤く色分けしています。
　このように、路線の有する属性情報に応じて任意の色を割り当て、色分け表示できます。

　豊田市で道路距離計測を行った例です。距離計測要因については、道路網ネットワークを利用した道路距離計測が可能です。
　道路網ネットワークは、国土地理院数値地図を活用し、低コストで構築できます。
　構築された道路網ネットワークに路線、距離施設を関連付けることにより、自動的に最短経路を探索し、距離要因として登録されます。

　価格形成要因の登録から土地価格比準表の登録、計算処理、距離計算、価格のチェックや図面の出力、路線価付設表の印刷まで、これ１台で路線価付設の全ての業務を行うことができます。
　弊社にて当システムを運用するのみならず、自治体にもシステムを導入し、業務の進行状況に応じてデータを更新します。
　これによって、常に業務の進行状況を地図上で確認でき、庁内での作業をスムーズに進めることができます。

　自治体に応じた価格形成要因を登録します。
　比準表のタイプも合わせて登録しますが、リニア型（指数直線補完型）、マトリクス型（格差率行列形式）の２タイプが登録できます。

　路線データを一覧表示する機能です。特定の状況類似のみ、あるいは特定の要因のみに絞って一覧形式で路線データを表示できます。
　これにより、一覧表形式での路線データの編集が可能です。